顔が見えるお魚。真 鯛

西村宗伯さん

三重県度会郡大紀町

生産者紹介
自然と共存し、魚を育てる仕事は操業日数も多く、台風などの天災で大変なこともありますが、餌の開発、ICT給餌機、水温等の計測機械のテストを行ったり、多機能作業給餌船を導入することで労働環境の改善、生産性の向上に努め、よりおいしい魚を求めています。持続可能な水産魚類の生産の取組が認められ、水産エコラベル認証「マリンエコラベル(MEL)」を取得しています。
養殖情報
昭和45年から養殖を始め、約半世紀にわたって養殖に携わっています。三重県南部の大きく太平洋に開いた漁場で育成し、コンセプトは“旬の天然マダイにどれだけ近づけるか!”です。そのため、餌の改良に取り組み、うまみ成分のイノシン酸が多く含まれるようになり、今後も上品でおいしい魚を提供できるよう日々努力していきます。
産地紹介
三重県度会郡大紀町錦地区は、志摩半島の付根と熊野の中間に位置し、風光明媚な景観です。古事記に地名の記載があるなど歴史が深く、古より漁業が行われていた地区で、とりわけ大型定置網漁業や魚類養殖等が盛んに行われている漁業の町です。もともと潮通しがよく漁場環境に恵まれたエリアであり、我々が目指す「上品でおいしい養殖魚」を生産する基盤があります。
安全への取り組み
マリンエコラベル(MEL)取得以前より、徹底した飼育管理に努めております。日々の餌の種類や量、魚の状態の記録をし、真鯛はほぼ投薬を必要とせず育てています。最近はスマートフォンを利用して日々の生産現場の様子を記録できるため、必要な情報をリアルタイムに把握できるようにしています。