顔が見えるお魚。銀 鮭

阿部孝博さん

宮城県牡鹿郡女川町

生産者紹介
現在、父と息子2人の3世代でギンザケ養殖に取り組んでいます。日々の給餌は私と息子が担当しており、各々の生簀を持ち場として、日々給餌活動を頑張っています。過去、私が体調を崩した時期があり、約2年間休んだ時には、父と学校卒業して間もない次男が、ギンザケ業を守ってくれて、その後長男も家業を継ぐ為に帰ってきました。これからも親子3代で美味しいギンザケと言われる様に、頑張ります。
養殖情報
餌には健康維持および飼料効率改善のため、植物由来の原料や、抗酸化作用があり、身の色を鮮やかにするアスタキサンチンを通常品よりも多く添加するなど、こだわりの飼料を独自に設計しています。省人省力化のための研究開発も進めており、近年では電気刺激式魚類鎮静化装置(特許取得)を開発、導入し、魚の激動を抑え、速やかに活け締めする事で、作業時間の短縮、鮮度の向上、アニマルウェルフェア(動物福祉)の改善に寄与しています。
産地紹介
出島は女川町の沖約300mに浮かぶ周囲14km、現在も数十人が暮らしている有人島です。すぐ沖では黒潮と親潮が交わり、栄養豊富な好漁場かつ多種多様な水産物が養殖され、全国屈指のギンザケ養殖一大産地となっております。出島に位置する漁場は島影となっており、外海が荒れても穏やかなため、時化の多い冬でも給餌ができる魚類養殖に最適な漁場となっています。
安全への取り組み
当生産者グループが育てる養殖ギンザケは、国際認証規格に適用したMEL認証バージョン2.0を取得しており、親魚採卵から成魚出荷までの履歴を一括管理しています。ギンザケに与える餌は、一般成分や重金属、微生物の検査を経て、品質証明書発行の配合飼料のみを使用しています。稚魚生産時期から魚粉、魚油を主成分とした餌を与えている為、天然魚と違い、寄生虫混入の心配は無く、生刺身としてもお召し上がり頂くことが出来ます。