うなぎ
2007年04月
シラス台地の地下水で育てたうなぎです!
鹿児島県指宿市
グループメンバー | 岩崎滋孝 |
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今回は、鹿児島県志布志市の養鰻場に行って来ました!街路樹にヤシの木があり、南国の雰囲気が漂う鹿児島県。そんな南国で育ったうなぎとは一体どんなうなぎなのでしょうか??
良質な地下水で育ったうなぎです!
この日は、志布志市のうなぎ生産者、岩崎さんを訪ねました。 まずはうなぎがいるハウスへ。ハウスのドアを開けると温かい空気が流れてきます。ハウスの中には池があり、その池の中を覗いてみると、気持ちよさそうに元気よく泳ぎ回っているうなぎの姿が見えました! 「ハウスの中はいつも温かいんです。水温はだいたい30℃くらい。シラス台地の地下30?100メートルから水を汲み上げて、それをうなぎの飼養水として使っているんですよ。」 と岩崎さん。 シラス台地の水といえば、ミネラルウォーターとしても販売されている良質な水。そんな水を頻繁に交換して育てているなんて、うなぎにとってはとてもよい水環境ですね!
生産者の岩崎さん。うなぎの養殖に対する思いはやはり熱い!
うなぎのクラス替え
次は作業場に連れて行っていただきました。作業場では大量のうなぎたちが、台の上で跳ねています。出荷するのかと思いきや、「これから分養するんです。」と岩崎さん。 分養とは、同じ池の中でも、うなぎのサイズが次第にまちまちになってくるので、サイズ別にいくつかの池に分割して育てることを言います。いわばうなぎのクラス替えといったところです。同じサイズのうなぎをまとめることで、えさを食べる量にばらつきがなくなるため、えさが均等にいきわたりやすくなるのです。
このハウスの中には元気なうなぎがたくさんいます。
岩崎さんのところでは分養をこまめに行い、サイズ別にうなぎの管理をしっかり行っているとのこと。分養の作業はかなり大変そうでしたが、「しっかりえさ を食べて、ふっくらとしたうなぎになってもらうために頑張っているんですよ。」と岩崎さんは教えてくださいました。
分養時、うなぎはこのようにして別の池に移されるのです。
うなぎへの熱い思い!
帰り際、岩崎さんは「うなぎの養殖に、魔法のような飼育方法はないんだよ。」と話してくださいました。 「日々うなぎの状態をチェックし、愛情を込めて育てること、現状に満足せずに、美味しいうなぎを育てるために努力し続けることが大切なんです。」と語る岩崎さんの言葉か ら、ひたむきな思いが伝わってきました。
うなぎが新しい池に移し替えられる瞬間です!
巨大うなぎとご対面
皆さん、話は変わりますが、鹿児島県の指宿にはなぞの怪物イッシーで有名な池田湖があるのをご存知ですか?さらに池田湖に行くと、イッシーとは別の怪物に出会えるとの情報を入手! というわけで、池田湖に立ち寄ってみました! 現れたのは・・・・なんと巨大うなぎ!見れば体長150センチほどあり、迫力満点のうなぎが!!巨大うなぎの横にかわいらしく 写っている魚は小魚ではなく、鯉なんです。この大きさの違いを見ると、どれだけ大きいのかが、一目瞭然ですね!
池田湖の巨大うなぎ!!小さく写っているのはなんと鯉です!
ふっくらと香ばしい!
寄り道した後は、加工場の大新でいよいようなぎの試食です!ほかほかのご飯を持ってみんなで待ちわびていると・・・・やってきまし た!蒲焼の登場です! 口に運ぶ前に、なんとも香ばしい香りが漂ってきます!そしてこんがりと焼けた表面!口に運んでみると、ふっくらしたうなぎにた れがじんわり染みていて、これは美味しい!ご飯も進みます。 そして次に運ばれてきたのは白焼。こちらはゆずの香りがするわさびをつけてぱくり。シンプルな分、うなぎのふっくらした食感が口の中にふわっと広がって、これもまた美味!! みんなで、結局うなぎもご飯もしっかり完食してしまいました。
加工場。大新の中村さん(右)と弊社担当バイヤー(左2人)でうなぎの試食会です!
今回出張して改めて、生産者の方の自慢のうなぎと、加工場でのこだわりの焼き方、この2つの合わせ技でより一層旨みが引き出されていることを実感しました。 岩崎さん、そして大新の中村さん、これからもおいしいうなぎを作り続けてくださいね!