キュウリ
2006年11月
南国育ちのキュウリはいかがですか。
宮崎県
グループ名 | ミネラル胡瓜研究会 |
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グループメンバー | 浦川健一 、 菊知克洋 、 弓削耕次 、 桑畑徳幸 、 斉藤邦彦 、 長谷川 優 |
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11月より、本格的に九州地区では、いろいろな農産物の収穫・出荷がスタートします。 今回は、野菜には欠けがちな微量要素を与えることで、野菜本来の美味しさを引き出して生産している宮崎産のキュウリを皆様へご紹介します。出荷グループである菊知さんを中心とした健康野菜ミネラル生産グループは、総勢6名の精鋭で結成され、「顔が見える野菜。キュウリ」を出荷しています。
作戦本部
毎月2〜3回程度、まとめ役である菊知さんの通称「作戦本部(研究棟)」と呼ばれる倉庫で、グループ全員が必ず集まり、栽培方法の勉強や研究、ライバル産地の作況、農産物の市場動向などについて議論をしています。
会議中の一幕 (@作戦本部にて)
キュウリの良さ
なかなか良し悪しのつけにくいのが、キュウリの特徴ですが、 菊知さんグループでは、 (1)鮮度のバロメーターとなるイボがあること (2)パリッとした食感 (3)甘さの維持 上に挙げた3点を中心にお客様に指示され、愛されるようなキュウリを作ろうと日々頑張っていらっしゃいます。
圃場視察です。お互いの出来位を確認します。
キュウリの良さ
(1)〜(3)と簡単に話します。 まず、(1)については、収穫後の保存技術が進み、一定以上の鮮度は確保できているそうです。 (2)や(3)については、やはり天候商売であるため、バラつきが発生しやすいのが実情です。そこで、菊知さんらは、肥料メーカーや地元JAの関係者の協力を得て、土への肥料投入だけでなく、葉面散布という手法を使い、植物に不足しがちな微量要素を液状にして葉っぱから、小まめに栄養補給させて品質維持に努めています。また、この手法は、天候不順や突発的な薬害発生への対応が可能で、グループ全員が取り入れているため、品質のブレはほとんどなく安定しています。
耐候性ハウス。台風・地震にも負けない頑丈なハウスだそうです。
桑畑さんへインタビュー
畑を見せてもらった桑畑さんへ、今現在の取り組みを聞くと・・・・ 「定期的に会議があるため、情報共有ができ、自然と切磋琢磨できる。また、心強い味方、仲間がいるのも頼もしいかぎりです。」 さりげなく、1株当たりの収穫量を訪ねると・・・・ 「平均より若干少ないかな。僕は量より質、虫が出てもそれだけキュウリが美味しい証拠だと思い敢えて薬はまきません。量が取れなくなっちゃうけど仕方ないね」 などなど、のんびりとした口調で答えてくれました。
近くを流れるきれいな川。
メニューもしっかり考えています!
このグループでは、キュウリの食べ方についても色々と研究しており、毎年イトーヨーカ堂の店舗で、皆さんが店頭で直接販売しています。今年も店頭販売を予定しており、夫婦でメニュー開発に頭を絞っていました。キュウリは生食が中心ですが、産地には意外と知られていない美味しい食べ方が一杯埋もれています。
近く、「顔が見える野菜。」でも、産地の晩御飯みたいなコーナーを作り、生産者の皆さんとお客様の距離をもっと縮められる橋渡し役ができるような情報発信できればと考えています。