さつまいも
2006年10月
行方発・ウワサのさつまいも
茨城県
グループ名 | 掛田佐智子さんグループ |
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グループメンバー | 阿部力男 、 掛田佐智子 、 久保一行 、 渋谷文夫 、 森田 茂 、 成田 進 、 斉藤力男 、 浅野耕一 、 大貫一彦 、 池田国男 、 齋藤正美 |
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「あそこのさつまいもはうまい!」と、茨城県内でも有名なのが、行方(なめがた)市を通る県道50号・水戸−神栖線、通称「開拓道路」の沿線です。
行方(なめがた)でも評判のさつまいも地帯
さつまいもは、水はけがよい火山灰土壌を好みます。この開拓道路沿い、わずか6kmのエリアが、ちょうどさつまいも作りに適した土壌なんだそうで、収穫中に沿線から通りすがりにさつまいもを買っていく人もいるほどの評判の地域なんです。 今回お邪魔した森田さんの畑は、このエリアの中でもさらにおいしいさつまいもが取れる、と評判なんですよ。早速、畑までお邪魔してきました。
森田さんのさつまいも畑。通りすがりに掘りたてを買っていくお客さんもいるんですよ。
生命力の強いさつまいもに合わせた土づくり
森田さんは、農業を次いで7年の若手農家。タバコ作りをされていたお父さまが大事にしていた自家製たい肥づくりを、今でも引き継いでされています。 さつまいもは、養分を吸収する力のとても強い作物。もみ殻に米ヌカ、油粕という昔ながらの原料を、じっくりと発酵させてたい肥にします。養分(窒素分)が多くなり過ぎると、葉が過度に生育していもを作らない、「つるぼけ」といわれる状態になってしまうんです。
カバーの下は、発酵中のもみ殻たい肥。森田さんの自家製です。
「紅東」という品種を栽培しています
森田さんが作るのは、「紅東(べにあずま)」という品種。皆さんがスーパーで見かけるもののほとんどは、この品種です。鮮やかな赤紫の外観と、いもが太りやすく、甘みがあるのが特徴です。 今年は、春先の日照不足の反動で、収穫前の好天にむくむくと大きくなり、かなり大ぶりのものが多いんだそうです。楽しみですね!
これが紅東(べにあずま)。今年は大ぶり傾向なんですよ。
自宅でやってみよう!ほくほく石焼きいも!
焚き火の灰の中に、アルミホイルに包んださつまいもを突っ込んだことありますか? あのなんとも言えない香りと甘み、しっとりしたほくほく感・・・、自宅のオーブンでは出きない驚きのおいしさですよね。 これは、さつまいもに含まれるアミラーゼという酵素にヒミツがあります。アミラーゼはでん粉を甘みのある糖分(麦芽糖)に変える働きを持つ酵素ですが、これに最適な温度が50℃前後。だから、石焼きの遠赤外線効果や焚き火で、じっくりと加熱されたものの方が強い甘みが出るんです。 最近、このほくほく石焼きいもを自宅でも作れるように、石焼きいも専用の鍋や、なんと専用の石(!)まで出回っているそうです。
生産者の森田さんです。行方(なめがた)でも評判のさつまいも、ぜひお試しください。
これから、いよいよさつまいものおいしい季節。行方自慢の紅東(べにあずま)もまもなく店頭に並びます! この機会に、自宅でほくほく石焼きいも、試してみてはいかがでしょうか?