4千人の村のたまねぎ作り

たまねぎ

2006年10月

4千人の村のたまねぎ作り

北海道

グループ名 宮本 茂さんグループ
グループメンバー 岡山一男 、 宮本 茂 、 五十嵐五男 、 国田文雄 、 三上樹雄 、 泉田 優

今回は、日本海を抜けて北上する台風13号を追いかけるように、北海道・新篠津村へ! 春先の低温、日照不足、夏の干ばつに悩まされた今年の北海道。大切な収穫の時期に、台風の被害が出ていないといいのですが・・・。

土の状態を絶えず見ます。

心配していた通り、新篠津村に向かう国道沿いの田んぼでは、収穫前の稲が所々で倒伏しているのが見えました。 

  「わはは、台風を連れて来たな!」
 きっつい冗談(!)で出迎えてくれた生産者・三上さんは、減農薬・減化学5割で特別栽培農産物の認証を得ています。収穫後には、畑の土壌成分を、人口4千人規模の自治体としては異例とも言える「クリーン農業推進センター」という最新の土壌分析・検査機関で調べてもらい、来年の土づくりに向けて計画を練るんだそうです。

保存用コンテナには、生産者、品種、サイズ、市場向け・「顔。」向けかが書かれた、タグが付いています。

たまねぎには最高の畑!

新篠津村は、かつて「篠津原野」と呼ばれた泥炭(でいたん)地。水はけの悪い土地に、戦後、新たに篠津運河を建設し、よそから土を持ってくる(客土)ことで、豊かな農業地帯に生まれ変わったんだとか。

 「ここの畑は親父の代から。たまねぎには最高なんだよ」
と、三上さん。耕作地としてはまだ若い土地なだけに、栄養分に富んでいて地力があり、非常に作りやすいんだそうです。 

収穫も無事に終わり、雪が降るのを待つだけのたまねぎ畑。長い冬が北海道の土を肥やしてくれます。

常に新しいことに挑戦したい!

村を挙げて有機栽培や減農薬・減化学肥料栽培に力を入れて取り組む新篠津村。三上さんの生産組合でも負けじと、毎年試行錯誤しながら、様々な栽培技術を取り入れています。

 「コラーゲンやカルシウムを葉面散布したりね。化学肥料と違って、効果あるのかないのかはっきりと分からないけどさ、わはは」(三上さん)

案内していただいた、生産者の三上さん(左)と?北泉・中野さん(右)です。ありがとうございました。

台風13号に小屋が飛ばされた、三上家の柴犬くん。「台風連れて来ないでヨネ」。す、すみません。

北海道の厳しい気象条件では、品種も栽培法も本州とは違います。4千人のこの村が、北海道たまねぎのフロンティアになる日も近いかもしれませんよ。

4千人の村のたまねぎ作り