知内トマトが“大物”な理由!?

トマト

2006年09月

知内トマトが“大物”な理由!?

北海道

グループ名 仲上国広さんグループ
グループメンバー 宮下 孝 、 宮上隆義 、 仲上国広 、 南 茂男

北海道・知内(しりうち)町は、函館から津軽海峡を左に見ながら北に一時間半。道内一の温暖な気候と、暖流と寒流が交わる豊かな海に恵まれ、山の幸・海の幸ともに豊富な地域です。そうそう、北島三郎という“大スター”の産地でもあるんです。

 さて、今回、私たちが知内で出会った“大物”とは・・・。

一面に広がるニラの香り!〜虫よけ効果も!?

知内は道内一のニラ産地。ブランド品種「北の華」と長年の栽培技術の工夫で、その品質は全国的に高い評価を受けています。なるほど、車を降りた瞬間から独特のニラの香りが・・・。
「こんなのましな方ですよ。収穫期はもう臭くて臭くて」と、この日案内してくれた丸果商事の甲谷さんも苦笑い。

 ん?でも、これって虫よけにはいいんじゃないですか? ニラをナス科の野菜と一緒に植える(混植)と、病気や虫に強くなるなんて話もありますし。
「はは、さあどうですかねえ」。真偽は分からずじまい・・・。

津軽海峡と函館山を臨む、秋晴れの函館空港。知内まではここから海沿いを北に1時間半ほど走ります。

月2回の圃場視察会〜農家4戸の“チーム”だからできること

今回お邪魔した南さんは、農業一筋40年の大ベテラン。トマトは7年目で、近隣の4戸の仲間で生産グループを作っています。
普通、お隣り同士でも、ハウスの中まで見せたがらないそうですが、南さんたちは、月2回、それぞれのハウスを見て回る視察会をしています。

 「その場でああだこうだと議論できるし、他人の目で判断できることもあるから、頼りになるんです。・・・それと、年末の“お疲れさま”会も楽しみでね」と、にっこりの奥さま。
 
  厳しいことも言い合える間柄は、普段からの信頼関係あってこそ。小さなチームだからこそ、とことんまで頑張れるんですね。

「えっ、入院ですか!?」「そうなのよー」今回は、南さんに代わり、奥さまがピンチヒッター。お大事になさってくださいね。

「南さんとこの土はいい!」〜トマトの“大物”できました。

南さんはここ数年、土の成分を分析した結果に基づき、有機質肥料を中心にした土づくりに取り組んできました。今年は、今までの努力が実を結んで、一般的な栽培方法に比べて農薬は5割・化学肥料は9割削減を達成。ハウスにも、大玉のトマトが目立っています。 「ここ2、3年、南さんとこの土はいいですね」と、甲谷さんもお墨付き。

選果場も大忙し。その日のうちに発送するために、収穫は朝5時から始めます。ご苦労さまです!

「お、大きいですね・・・」“2L”という、大きな規格のトマトが目立つのも、土づくりの成果です。

人も野菜も、“大物”に育つには、時間と根気と地道な努力・・・というところでしょうか?? 

知内トマトが“大物”な理由!?