欲しいといわれる産地づくり

人参

2006年07月

欲しいといわれる産地づくり

北海道

グループ名 岩崎和彦さんグループ
グループメンバー 岩崎 昇 、 荒木清一 、 石井誠一 、 千島忠雄 、 冨原隆雄

7月〜8月の下旬に収穫される北海道の人参の品質の確認と収穫風景を見るために、北海道の渡島半島にある七飯地区に行ってきました。

人参の収穫から選別まで

現場を見せていただいた岩崎さん(人参部会の会長)は、午前中に専用の掘り取り機械で人参を収穫しています。量は何と10キロ箱で20〜30ケースぐらいだそうです。そして午後からは収穫した人参の出荷準備に移るそうです。
 訪問した時間はちょうどその作業の真っ只中でした。専用の人参洗浄機(たわし付き)を使い、表面についた泥と薄い皮をゴシゴシと洗います。まもなくすると色鮮やかな橙色をした人参が続々と姿を現します。更に改良した選別機械で、サイズごとに分類して箱詰めし、その日のうちに出荷されるそうです。言葉ではなかなか上手く表現できないですが、そのスケールの大きさに圧倒されました。

収穫を待つ人参畑です。

絶え間ない努力をしています!

七飯地区は黒土の肥沃な土壌を持っており、比較的穏やかな天候であるため、どんな作物も作ることができるそうです。一般的な栽培体系は、白かぶ⇒大根⇒人参⇒ほうれん草であり、気候に応じた農産物を地域ぐるみで協力して生産しています。
 しかし、黒土は水はけが悪いというデメリットもあり、品質のバラツキが発生してしまいます。そのため、山砂などを入れて土壌の改良を行い、土に対して投資をしているそうです。美味しい農産物を作るには、やはり人一倍の努力が必要だと改めて思いました。

人参の洗浄作業!

選別された人参達。

産者・等級別で出荷されます。

将来的な目標について、人参の確認責任者である奥村さん(JA新函館)は、「ブランド化を進めるのではなく、”七飯の農産物を欲しいといわれる産地になりたい”」と力を込めて語ってくれました。今後が大いに期待できる産地です。

欲しいといわれる産地づくり