「前田さんのたまねぎ」と認知してもらえる喜び。

たまねぎ

2019年09月

「前田さんのたまねぎ」と認知してもらえる喜び。

北海道

グループ名 小野洋一さんグループ
グループメンバー 下田茂樹 、 佐藤和彦 、 坂本 司 、 寺尾仁志 、 小野洋一 、 新井山芳弘 、 森谷慶一 、 前田一真 、 太田 睦 、 島貫 亨 、 武藤一仁 、 福田克嘉 、 林 拓己

北海道常呂郡訓子府(くんねっぷ)町……そこには前田さんのたまねぎ畑が広がります。訪問した9月はちょうど収穫シーズン。一面にたまねぎ、たまねぎ、たまねぎ……広大な大地に収穫を迎えたたまねぎが綺麗に整列をして転がっています。今年は生育が特に良好だったということで、大玉のたまねぎがゴロゴロ。目の前に広がる壮観な光景に、ああ私は北海道に来たのだなあ、と実感させられました。

〜たまねぎ作りに恵まれた環境。〜

前田さんの圃場は山に囲まれているため年間の降水量が少なく、かつ日照時間が長い、というたまねぎ栽培にうってつけの環境だということです。また日中の寒暖差が激しいことも特色であり、それによって前田さんのたまねぎは甘みが強くなっています。
おすすめの食べ方を尋ねると、より甘みが引き出される加熱調理が好ましいとのこと。特にこの地方では日常的に焼肉を食べる頻度が高いとのことで、輪切りにして炭火焼きにして食べることが多いそう。「甘みが自慢のたまねぎを炭火で焼いてたくさん食べてほしい。けれど都心部だと炭火焼きはなかなか厳しいですよね……。」と少し寂しそうな前田さん。みなさま、BBQをする際はぜひとも前田さんのたまねぎをお試しくださいませ……!

たまねぎが畑一面に広がります。

〜育て方の規模もおっきいどう。〜

たまねぎの育て方について、育苗から収穫までの一連の流れを説明して頂きました。驚いたことは、農業機械の種類の多さです。たまねぎはまずビニールハウスで育苗され、苗が育つ4月下旬ころにビニールハウスを出て大地デビュー……ということになるのですが、まず育苗トレイに播種をするための機械が存在し、その育った苗を育苗トレイから取り出して畑に植え付けをする機械もあるのです!そして、収穫されたたまねぎは人が4人も乗って作業できる巨大な機械で、実に接着した枯れた葉を切り落されます。北海道の大規模な農地だからこそ可能な集約的農業だと感じました。

こちらが収穫したたまねぎの葉を切り落とすための大型の農業機械です。

〜「顔が見える」たまねぎである魅力。〜

「顔が見える野菜。」の生産基準は厳しいが、そこを魅力に感じて取り組みを始めたという前田さん。丹精を込めて育てた野菜を介して、お客様の幸せに貢献していきたいという思いから、日々の生産管理を徹底しています。「顔が見える」たまねぎを生産し始めてから、お客様から「イトーヨーカドーに行ったら、前田さんのたまねぎがあったよ!」「前田さんのたまねぎを食べたよ、美味しかった!」と声をかけられることが増えたといいます。自分の顔と名前を表示し販売することで、出荷した先のお客様との接点が生まれたことに非常にやりがいを感じられているということでした。
消費者目線で考えると、この野菜が美味しいなと思ったときに、感謝を伝える相手の顔と名前がしっかり分かるのはとても魅力的ですが、生産者視点で見ても、自分の顔と名前を介してお客様との距離がぐっと縮まることは喜ばしいことなのだ、ということを改めて実感し、背筋が伸びる思いの取材チームでした。

広大なたまねぎ畑を背景にパシャり。

とにかく規模が大きく、驚きの連続であった前田さんの農場訪問。今回は収穫時期に訪問しましたが、青々と葉が茂ったたまねぎ畑もきっと壮大な景色なのだろうと感じました。また訪問させてください。

「前田さんのたまねぎ」と認知してもらえる喜び。