長なす
2013年07月
なすも人間と同じなんです。
茨城県
グループ名 | 沼尻 博さんグループ |
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グループメンバー | 沼尻 博 、 中山省吾 、 中山博之 |
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茨城県猿島郡境町。
梅雨が明けて夏の日差しが感じられる中、
今回は長なすの生産者、沼尻さんにお会いしてきました。
誠実になすと向き合う
「植物はウソつかないんだよ。やればやっただけの応えを返してくれるからね。」 そう言ってなすのことをいろいろ教えてくださった沼尻さん。 誠実に向き合って育てていることがすごく伝わってきました。
生産者の沼尻博さんです。 一つ一つ丁寧になすを見ておられる姿が印象的でした。
おいしいなすは健康ななす
今年は梅雨明けが早かったため、これからの管理が大変になるそうです。 自然の井戸水を散布したり、肥料を固形ではなく液肥にしないとなすが栄養を吸えないとのこと。 「暑いと食欲がなくなる人間と一緒ですね。」そう言って笑う沼尻さん。 「皆さんに安全なものを食べてもらうためには、人間と同じで健康な病気のないなすを作ることが大事だと思っています。」 そのためにも天気予報とかは欠かさずチェックして、先を予測しながら管理をしているそうです。
ヘタの白い部分は一日で伸びた部分。 店頭では見ることが出来ない生きている証拠。
栽培の工夫
V字にした支柱に沿わせてなすを栽培するV字栽培。 これによって、陽がまんべんなく葉に当たるようになり、実に傷もつきにくくなるそうです。 「なすの収穫期間は6月〜11月と結構長いんです。 V字栽培で育てることによって、1本の木から長い期間たくさんのなすが取れるんです。なすの消費量は年々減っていますが、それよりも生産者のほうがどんどん減っていっているのが現状です。一人当たりが長く収穫できるように工夫していくことが、生産者を助けることにもなるんです。」
V字栽培の畑。 これからどんどん伸びていきます!
産地ならではのなすの食べ方
「収穫最後のほうの小さな実は近所のおばちゃん達に全部取りに来てもらって、おばちゃん達はそれを漬物なんかにして正月に食べるんですね。みなさんから土地も借りて仕事をさせていただいているのでそれがお礼になるんです。」 独特の食べ方の中に地域の皆さんの確かな関係があるんですね。 「とうもろこしもそうですけど、野菜は朝採ったばかりが一番美味しいんです。採ったばかりのなすは実は甘いんですよ。」 実際にかじってみると・・・確かに甘い!!ほんのりとした甘さでした。
新鮮ななすはツヤがあって本当にきれいでした。 一つ一つ丁寧に選果され届けられます。
一番美味しい食べ方は焼きなす!
「包丁で縦に四つ切り目を入れて魚焼きグリルで弱火で7分ぐらい焼くと、皮がすーっとむけて簡単に焼きなすができます。生姜醤油なんかで食べると甘くてとろっとして絶品です。なすは油との相性もいいんですが、なす本来の美味しさを味わうならこれが一番だと思います。」 こう暑い時期でガスコンロの前に立ちたくないときも、タイマーでセットしておけば簡単に作れますね!
「なすも人間も同じ。自然の力を活かしながら育てるのが一番。」
沼尻さんに育てられているなすは、始まった夏の日差しを浴びてすくすくと大きくなっていました。
そんな沼尻さんの長なす、是非食べてみてください!