不知火
2012年02月
岩田さんの不知火(しらぬい)
佐賀県,熊本県
グループ名 | 堀尾大知さんグループ |
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グループメンバー | 岩田幸人 、 藤嶋清政 、 堀尾大知 、 脇山晋作 |
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本日は、熊本県の天草地区を訪問させていただきました。
天草地区周辺は柑橘類、中でも『中晩柑』と呼ばれる種類の栽培が盛んな地域です。
『中晩柑』とは、1〜5月ごろに収穫される、温州みかん以外の柑橘類の総称です。
代表的なものを挙げますと、八朔(はっさく)、伊予柑(いよかん)など。
今回の目的は、その中でも『不知火(しらぬい)』です。
不知火(しらぬい)とは
不知火と言う名前は、皆さんには少しなじみが薄いかもしれません。
不知火は「清見オレンジ」、「ポンカン」を交配させてできた品種で、「デコポン」と言う商品名で売られていることが多い柑橘果物です。
寒さに弱い為、熊本県産を始めとした九州産が特に多く、不知火の栽培の半分以上が熊本にて行われています。
熊本県では主に宇城、芦北、天草地域の、沿岸部の温暖な気候の地域で栽培が盛んです。
外皮がむきやすく、じょうのう膜(内部の薄い膜)も薄いためそのまま食べることが出来、糖度も比較的高いため、好んで買われる方が多いそうです。
さて、品種の説明はこれくらいにして、どのような方が、どのような思いで栽培をされているのかをご紹介していきます!
これが不知火です。
とてもきれいに育っています。
柑橘類のプロフェッショナル!
本日お話をお伺いするのは、柑橘類栽培を長年行っている岩田さんです。
柑橘類栽培はもちろん、不知火栽培にいたっては栽培歴20年以上なんです!
そんな栽培のプロフェッショナルの岩田さんでも、その20年には苦労と工夫がありました。
(中央)生産者の岩田さん
(左) 岩田さんの奥さん
(右)産地業者の米村さん
皆さん、とても優しい方たちでした!
特に苦労をしたことは?
「栽培当初、不知火は接ぎ木で栽培していました。けれど味が安定せず、酸味が強い不知火しかできなかったんです。そこで一度全てをリセット。苗木から作り直し、やっと味が安定してきました。」
岩田さんの不知火。
広いハウスで丸々と育ってました!
日々注意されていることは?
「特に注意しているのは土です。有機質肥料を使わずに化成肥料を使用してしまうと、数年後には不知火の味が落ちてきてしまいます。そのため化成肥料は可能な限り使用しないことにしています。」
不知火栽培での一番のポイントは?
「栽培は自然の状態が一番、と言うこと。木、特に根に負担をかけると味が落ちます。可能な限り自然の状態に近づけて栽培することを心がけています。」
丁寧に、大事に育てる
お話を伺っていると、岩田さんが不知火をとても丁寧に、そして大事に栽培していることが伝わってきました!
顔が見える果物。で扱っている柑橘類は美味しく、丁寧に育っているものばかりです!
不知火は今年からの販売ですが、是非一度、味わってみてください!