自然の恵みを受けて育つ平目!

平目

2009年07月

自然の恵みを受けて育つ平目!

三重県度会郡大紀町

グループメンバー 藤崎要作

今回は藤崎要作さんの平目養殖場に訪問しました。海と森に囲まれた自然豊かな場所に藤崎 さんの養殖場はあります。藤崎さんの平目は陸上養殖。どの様に平目を育てているんでしょうか!?

黒いシートの中は如何に!?

藤崎さんの 養殖場には黒いシートに覆われた四角いテントの様なものが並んでいます。藤崎さんはこの中で平目を育てています。

黒いシートの正体は遮光シート、平目を直射日光から守るために大切なシートなんです。中は真っ暗なのかな?と思って入ってみると意外なことに所々から差し込む光で程よい明るさ。そして水煙が舞っていました。水煙の原因は水車です。水車で空気を水中に取り込んで適切な溶存酸素量を保っているんですね。
その中に、飼育池が並んでいます。さてさて、平目は・・と飼育池を覗いてみると・・あれ?平目はどこにいるのかな??一瞬平目がどこにいるか分かり難いですが、よーく見てみると、いましたいました!水底と同化している平目を発見!!平目は周辺の色と体の色を同じ色にする習性があり、隠れ名人なんです。

黒いシートで囲われた飼育池と海水の川が見えます。

給餌の様子

稚魚の給餌の様子を見せていただきました。藤崎さんは、甘みのある肉質に優れた平目に仕上げる ために、たんぱく質を多く含んだ飼料を使用しています。その餌を飼育池の中に手作業で撒くと・・・飼育池の床と同化していた平目が一斉に動き始めました! 元気な姿が見られて一安心です。

平目の給餌の様子を見せていただきました。

海水の川

飼養池を視察後、黒テントから出ると、勢いよく川が流れて います。
「この川はどこから流れてくるんですか?」と伺ってみました。「これは海水なんだよ。熊野灘の海水を飼育池に汲み上げて絶えず循環しているから飼育池を通った海水がここを通ってまた海に戻っていくんだよ。」と藤崎さん。
毎分80tの海水が流れているそうです。藤崎さんの平目は熊野灘の恵みをたくさん受けているんですね!

飼育池の中で水車がまわっています。

よーく見ると平目が底にいます。見えますでしょうか?

藤崎要作さんです。

藤崎さんは、よりおいしい平目を作るにはどうしたらいいか、と新しい飼養方法にも挑戦中。これからどんな平目ができるのか楽しみです!

自然の恵みを受けて育つ平目!