西洋なし(ラ・フランス)
2008年11月
倉庫一杯のラ・フランス
山形県
グループ名 | 堀 和美さんグループ |
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グループメンバー | 佐藤俊夫 、 須田憲一 、 石山眞一 、 川口俊一 、 長沼健司 、 長沼隆雄 、 堀 和美 |
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秋晴れの空の下、山形県上山市にお邪魔しました。スキー場で有名な蔵王にほど近い上山市は、盆地型の気候を活かした果物の栽培が盛んで、山形県名物さくらんぼとラ・フランスの園地が多いことでも知られています。
ラ・フランスの収穫
ラ・フランスは、収穫期間が短く(1週間程度)、気候や積算温度などから算出した収穫期間に一斉に収穫しなければ美味しいラ・フランスは獲れません。お邪魔した日はちょうど指定収穫期間が終わった次の日で、皆さんホッと一息というところでした。
これは実はラ・フランスではありませんが、なっている姿は同じです。こうしてなっているんですよ!
須田さんグループは、「顔が見える果物。」で大活躍!
今回の主役は「顔が見える果物。」で大活躍の須田さんグループのメンバー、佐藤俊夫さんです。佐藤さんは1年間で、さくらんぼ、西洋なし(オーロラ)、西洋なし(マルゲリットマリーラ)、西洋なし(ラ・フランス)を出荷してくださっています。当日は同グループのリーダーである、須田憲一さんにも同行していただきました。
収穫したらこうして貯蔵します。大きな冷蔵庫がラ・フランスで一杯。
品質へのこだわり
佐藤さんの参加するグループは、まさに果樹栽培のプロばかり。美味しい果物を皆さんにお届けするため、様々な努力を行っています。 佐藤さんは毎年堆肥を施用し、微生物資材と微量要素が含まれている肥料を使用して土作りを行っています。特に微生物資材に関しては、「初めて使用した年にすぐ結果が出た。」と話していました。 また、剪定(不要な枝などの除去)をこまめに行う事により、果実をきちんとお日様に当ててあげることが品質、味を良くする秘訣との事でした。 「ラ・フランスは病気に弱いから、雨が降ったらきちんとケアをしてあげなきゃダメ。生育期間中(主に夏)は、心配で1週間以上家を空けられないよ。1日、2日でも、外出先で山形の天気ばかり気にしてるよ。」 と佐藤さん。ラ・フランスに対する愛情を感じる発言でした。
左が佐藤さん、右が須田さんです。ありがとうございました!
収穫を決まった期間に行うという事は、どうやってその後出荷しているんでしょうか?
ラ・フランスなど、西洋なしは収穫したらすぐに低温(0.5〜1℃)の冷蔵庫に入れ、貯蔵しておくんです。その後、皆さんにお届けする日に合わせて美味しく食べられるよう、出荷する分だけ少しずつ作業場などに持って行き、熟度を上げていきます。この作業を追熟と言います。こうして冷蔵庫一杯のラ・フランスを一冬かけて出荷していくんですよ。 「一番美味しい状態でお客様に届けたいから、出荷する予定のものの色を見て、食べ頃の2〜3日前に出荷するようにしてるんだよ。」との事。栽培〜出荷まで、佐藤さんのこだわりが詰まってますよね。
写真でも美味しさが伝わりますね。
ラ・フランスの美味しい食べ方
佐藤さんと別れた後、須田さんの事務所で西洋なしをご馳走になりました。前日まで収穫をしていて、まだ追熟ができておらず残念ながらラ・フランスは食べられませんでしたが、代わりにマルゲリットマリーラをいただくことに。 まずは生食でそのまま。とても甘くて食感も良く、西洋なし独特のクセも少ないのでとても美味しくいただけました! また、「お酒にすごく合うんだよ!」と勧められ、いつも須田さんが食べているという「西洋なしのマヨネーズ和え」も頂くことに。リンゴやバナナなど、お好みの果物を食べやすい大きさにカットし、少量のマヨネーズと和えるだけと調理方法は簡単。スッキリとした味で、確かにお酒に合いそうな感じでした。訪問した時間帯がお昼である事が悔やまれます。笑 最後に須田さんの一番のお勧めである、西洋なしスムージー。凍った西洋なしを牛乳と一緒にミキサーにかけるだけでいただけるのですが、これがまた美味しいそうです。当日は残念ながら凍った西洋なしがなく、マルゲリットマリーラ、バナナ、牛乳をミックスしたジュースをいただきました。これもとても美味しかったです。
マヨネーズ和えです。どうぞ試してみてください。
須田さんグループとイトーヨーカ堂が自信を持ってお届けするラ・フランスです。一度食べたらクセになるはずです。是非お試し下さい!