鹿屋かんぱち、エサの秘密に迫ります!

かんぱち

2007年07月

鹿屋かんぱち、エサの秘密に迫ります!

鹿児島県鹿屋市

グループメンバー 八木保、黒木修、田村真一、新村栄一、新村正幸、大窪輝幸、大崎保幸、鵜瀬輝海、八木良隆、田村数男、下浜実 計11名

今回の出張では「顔が見えるお魚。かんぱち」の生産者会議のため、鹿屋市漁協を訪問しました。2006年10月より販売開始した鹿屋のかんぱち。今回の生産者会議では、11名の生産者、漁協、出荷者、飼料メーカーの皆様と、今後の取り組みについて意見交換を行いました。その中でも、今回の出張日記では、鹿屋かんぱちの「エサ」の秘密に迫りたいと思います!

エサにも色々あるんです

エサは魚のごはん。人間にとって事が健康を維持するために大切なように、健康で美味しい魚を育てるために、エサは非常に重要なんです。まずは、魚のエサの種類の簡単な説明から。

『生餌』
イワシやアジなどの魚。鮮度を保つため冷凍された状態で保管されている。

『MP(モイストペレット)』
生餌と粉末飼料(タンパク質・ビタミンなど)を混合し造粒した、水分を含んだ固形飼料。粉末飼料を配合することでバランスよく栄養補給できる特性がある。

『EP(エクストルーダーペレット)』
原料を高温・高圧下で練り合わせ再組織化、発砲 形成した固形飼料。原料をバランスよく配合しており栄養成分も非常に安定しているため、一定品質の魚を安定的に生産できる。

漁場視察風景。エサの食いはどうかな?

秘密は仕上期のEP給 餌。これってどういうこと?

生産者の皆さんは、稚魚を導入してからMPを給餌し育て、出荷直前の仕上期についてはオリジナルのEPを給餌しているんです。

MPの段階では、生産者の皆さんが各々こだわりの餌を与えることで生産者ごとに個性のある魚を育て、出荷直前のEPの段階でオリジナルEPを与えることで、肉質の改善、品質向上に取り組んでいるんです。

このオリジナルEPは、飼料メーカー様のご協力のも と、定期的に生産者の皆様の評価を聞きながら開発した飼料。美味しさの秘密です!

生餌の冷凍保管庫です。寒い!!

漁協の会議室に集合!

生産者会議では、漁協の会議室で机を囲み意見の交換です。関係者の皆様と取り組みを進めていくには、やはりコミュニケーションが重要ですよね。

生産者の皆様からは、『仕上期にEPを給餌することで、脂ののりが良く、歯ごたえの良い魚ができました』と評価も上々。

ただ、まだまだ始まったばかりの取り組み。今後も引き続き、給餌方法を検証していくなど、生産者、関係者の皆様と協力しながら、さらなる品質の向上を目指していければと思います。

MP飼料。船上で練り上げています。

やはり 食べて見ないと

生産者会議の後は、試食会です!試食用の刺身は、生産者の新村正幸さんがさばいてくれました。どうですかこの包丁さばき!盛りつけもきれい!
食べてみると・・確かに、歯ごたえが良く、脂ののりがしっかりとしていますね。また、後味が良いとの意 見も多数ありました。とても美味しかったです!

EP飼料。直径1cmくらいでしょうか。

生産者会議の風景です。

かんぱちを手際よくさばく生産者の新村正幸さん。

今回の出張で感じたのは、生産者の皆様をはじめ関係者の方々が非常に前向きに取り組んで頂いているということ。本当にありがたいです。今後とも品質向上の取り組みを続け、美味しいかんぱちをお客様へお届けできればと思っております!

鹿屋かんぱち、エサの秘密に迫ります!