春一番の新じゃがいも

ジャガイモ

2007年05月

春一番の新じゃがいも

鹿児島県

グループ名 窪田伸一さんグループ
グループメンバー 栄山ちえ 、 栄山哲夫 、 益本正二 、 岡山米次 、 岸野シゲ 、 喜崎キヨ 、 吉田芳弘 、 窪田真智子 、 原根和子 、 向井助雄 、 重原五月 、 新田和弘 、 政岡廣子 、 清 千鶴子 、 清 竹子 、 盛 ハツエ 、 盛 光子 、 盛 弘重 、 川上綾子 、 中村 トミエ 、 田原喜栄 、 徳山 進 、 内山 百合子 、 白山富子 、 迫田カツ 、 迫田マツ 、 迫田光志 、 迫田徳子 、 福 鋭山 、 福留幸子 、 米山治美 、 米村 太一郎 、 米里政雄 、 牧本 敬次郎 、 廣 初江

鹿児島から飛行機に乗ること1時間、本土から雨を連れて降り立ったのは徳之島。奄美諸島の中にある徳之島は、沖縄にほど近い周囲80キロメートルの小さな島です。闘牛が開催される事で有名で、みなさん沖縄の方言で話してらっしゃいました。
 あまみ農協の叶さん、鹿児島くみあい食品の森岡さんに案内していただき、今回伺わせていただくのは福さんの畑。徳之島産新じゃがいも「春一番」。その美味しさの秘密を聞いてまいりましょう!

春一番

雨に濡れた福さんの畑につくや、体が重い。原因は、靴の底に大量に付いた土です。アスファルトの部分に戻ると、「身長が伸びた!」と笑われる程大量に付いていました。
 徳之島は、以前長島地区の新じゃがいもを見に行った時と同じく、赤土で覆われています。赤土は鉄分を多く含み、粘土質なのが特徴なのですが、雨に濡れると拭いてもとれない程の粘着力を発揮します。

「この土が良い新じゃがいもを作るんだよ。夏の強い日差しのお陰で土壌消毒もいらないし、じゃがいもにとっては適地なんだよ。」
と聞きました。
徳之島は冬の間でも、じゃがいもが好む10℃から20℃前後が多く、生育環境としてはピッタリです。
 徳之島産新じゃがいもは、「春一番」として美味しいと本土でも評判です。美味しさの秘密は、農業の基本適地適作にあったんですね。

土砂降りの雨。南国らしい晴れた空はお預けでした・・・

福さんのこだわり

「でも赤土だけじゃ美味しいじゃがいもは作れない。サトウキビを3年に1度植えることによって、土を整えるんだ。北風があまり畑に当たらないように防風邪林も今育ててるとこだよ。台風対策にもなるしね。」
 
 基本的に、同じものをずっと作り続けると、その作物の生長に必要な成分だけが土から取られて、良いものを作る事ができなくなると聞きます。冬でも霜が降りない徳之島でも、寒くなってしまうとじゃがいもにはよくありません。きちんと配慮されているんですね。

地元選果場の壁には大きく「春一番」の文字が。

左は叶さん、右が福さん。ありがとうございました!

徳之島の朝顔。綺麗でした。

赤土で育った新じゃがいも。南の島から皆さんの元へお届けします!

春一番の新じゃがいも