おいしいぶりの秘密とは?

ぶり

2011年12月

おいしいぶりの秘密とは?

熊本県天草市

グループメンバー 平山千一

熊本県天草市牛深地区。ここは天草諸島の南端に位置しており、自然豊かな地域です。今回 の出張では、牛深地区でぶりの養殖に取り組む平山千一さんを訪問しました。
平山さんは、「顔が見えるお魚。」の生産者となって今年で7年目。いまでは 多くのお客様にご好評いただき、「顔が見えるお魚。」を代表する生産者の一人です。
平山さんが育てるぶりのおいしさの秘密はどこにあるのか。漁場を見てみましょう!

漁場を見学

まずは漁場まで船で移動します。船を進めていくと、生簀が見えてきました。大きな生簀でぶりが気持ちよさそうに泳いでいます。
「元気よく泳いでるでしょ? 泳ぎを見れば、ぶりの体調がわかるんですよ」
平山さんは、ほぼ毎日漁場に通 い、ぶりの様子をチェック。ぶりの体調に合わせ、飼料の成分の調整をすることで、健康を管理しています。
生簀の中を、元気よく円を描いて泳ぐぶり。この元気のよさも、日々のきめ細かい対応の賜物なんですね!

平山さんの漁場です。気持ちよさそうにぶりが泳いでました。

こだわりのEP飼料

平山さんはEP飼料を使用し、品質のいいぶり作りに励んでいます。EP飼料とは、高温高圧加工された飼料。魚に必要な栄養分を混合することができ、安定した品質の魚を育てるのに適しています。
平山さんは、飼料会社と協力して独自のEP飼料を開発! 
「おいしいぶりを育てるには飼料が大事なんです。ぶりの出来をみて改良を重ねま した」
試行錯誤の繰り返しが、品質のいいぶりへと繋がるんですね。
また平山さんのオリジナルEP飼料は、海水中ですぐに沈まないよう工夫しています。食べ残しが少なく、飼料が海底に沈むことがないため、環境にもやさしい飼料なんです。 

オリジナルEP飼料。人間も食べられます。

いよいよ試食!

船から戻り、いよいよ試食です。お刺身をいただきました。色合いも鮮やかなぶりの刺身。脂がのっていて、おいしい! 全く臭みがなく、あっという間に食べて しまいました。「脂ののりが違う!」「身が締まっていておいしい!」と絶賛の声が多くあがり大好評! このおいしさも、毎日のきめ細かい対応と、こだわりのEP飼料の賜物なんですね!

飼料を与えると、大きな水しぶきがたちました。元気いっぱいです。

色鮮やかな、ぶりの刺身です。

これから寒い時期がやってきます。寒くなるとぶりの身が引き締まり、より一層おいし くなります。お刺身や煮つけ、鍋やしゃぶしゃぶなど、色々な食べ方で平山さんのぶりを堪能してください!!

おいしいぶりの秘密とは?