生産者紹介
元々は定置網漁業の従業員として働いていましたが、昔から手伝いに来ていた桐ケ崎最後のギンザケ生産者の一人が引退する事になり、「生簀や作業船は俺の物を使って良いから、やってみるか。」と言われ、悩んだ末に、一念発起してギンザケ養殖にチャレンジしました。ギンザケ養殖の仕事は、水揚げの手伝いである程度把握していたものの、いざ自分で始めると、魚が餌を食べない日もあれば、魚の様子が変わり、斃死が増えるなど一筋縄では行かない事を思い知らされました。日々勉強ですが、他のベテラン漁師に負けない様に美味しいギンザケが、消費者の皆さんにお届け出来ればと思っています。
養殖情報
餌には健康維持および飼料効率改善のため、植物由来の原料や、抗酸化作用があり、身の色を鮮やかにするアスタキサンチンを通常品よりも多く添加するなど、こだわりの飼料を独自に設計しています。省人省力化のための研究開発も進めており、近年では電気刺激式魚類鎮静化装置(特許取得)を開発、導入し、魚の激動を抑え、速やかに活け締めする事で、作業時間の短縮、鮮度の向上、アニマルウェルフェア(動物福祉)の改善に寄与しています。
産地紹介
桐ヶ崎は古くから漁業で栄えた女川港の入口付近に位置しています。港を出ると水深が急激に深くなる地形のため、漁場は港から数百メートルとすぐ近くにも関わらず、十分な水深があるのが特徴です。生簀まで船で2〜3分で到着できるため、海が多少荒れていても給餌や作業が可能です。またこの付近は潮通しも良く、絶えず潮が入れ替わるため、ギンザケの養殖に適しています。
安全への取り組み、環境への配慮
当生産者グループが育てる養殖ギンザケは、国際認証規格に適用したMEL認証バージョン2.0を取得しており、親魚採卵から成魚出荷までの履歴を一括管理しています。ギンザケに与える餌は、一般成分や重金属、微生物の検査を経て、品質証明書発行の配合飼料のみを使用しています。稚魚生産時期から魚粉、魚油を主成分とした餌を与えている為、天然魚と違い、寄生虫混入の心配は無く、生刺身としてもお召し上がり頂くことが出来ます。