生産者紹介
膝のケガで一時は引退も考えたものの、ギンザケ養殖への思いは捨て切れず、長期休業を覚悟し、手術に挑みました。当初2年は現場復帰は無理と言われていましたが、リハビリの努力の結果、1年間は休業しましたが、翌年からは通常通り水揚げに成功しました。全盛期に比べ少ない稚魚数量ではありますが、その分誰よりも大きく、脂の乗ったギンザケを食べて欲しい思いで、今日も海へ出て給餌作業を頑張っています。
養殖情報
餌には健康維持および飼料効率改善のため、植物由来の原料や、抗酸化作用があり、身の色を鮮やかにするアスタキサンチンを通常品よりも多く添加するなど、こだわりの飼料を独自に設計しています。省人省力化のための研究開発も進めており、近年では電気刺激式魚類鎮静化装置(特許取得)を開発、導入し、魚の激動を抑え、速やかに活け締めする事で、作業時間の短縮、鮮度の向上、アニマルウェルフェア(動物福祉)の改善に寄与しています。
産地紹介
出島は女川町の沖約300mに浮かぶ周囲14km、現在も数十人が暮らしている有人島です。すぐ沖では黒潮と親潮が交わり、栄養豊富な好漁場かつ多種多様な水産物が養殖され、全国屈指のギンザケ養殖一大産地となっております。出島に位置する漁場は島影となっており、外海が荒れても穏やかなため、時化の多い冬でも給餌ができる魚類養殖に最適な漁場となっています。
安全への取り組み、環境への配慮
当生産者グループが育てる養殖ギンザケは、国際認証規格に適用したMEL認証バージョン2.0を取得しており、親魚採卵から成魚出荷までの履歴を一括管理しています。ギンザケに与える餌は、一般成分や重金属、微生物の検査を経て、品質証明書発行の配合飼料のみを使用しています。稚魚生産時期から魚粉、魚油を主成分とした餌を与えている為、天然魚と違い、寄生虫混入の心配は無く、生刺身としてもお召し上がり頂くことが出来ます。