このピーマンなら、食べられる。

カラーピーマン

2014年03月

このピーマンなら、食べられる。

鹿児島県

グループ名 福元正文さんグループ
グループメンバー 山元 誠 、 鳥越誠彦 、 鶴田浩二 、 鶴田秀一郎 、 福元正文

鹿児島県、大隅半島の南東部に位置する肝属郡肝付町。冬の日照量が豊富で、施設栽培に適した地域です。今回は、この地域でカラーピーマンを栽培されている、福元正文さんにお話を伺いました。

じっくり熟させる

福元さんのハウスにお邪魔すると・・・
ありました。赤、黄色のピーマン。さらに、多くの緑色ピーマンも成っています。
福元さん、カラーピーマンは、最初から色がついているわけではないんですか?

「カラーピーマンは、緑色から黒っぽくなって、それからもう色が変わっていきますね。」

実は、カラーピーマンは、緑色のピーマンを完熟させたもの。色がつく前は、おなじみのグリーンピーマンなんだそうです。

「花が付いてから、冬はもう70〜75日くらいはかかりますね。普通のグリーンピーマンの倍の日数、もしくは倍以上、冬場はかかりますね。」
と福元さんは話します。

あの鮮やかな赤や黄色は、じっくり時間をかけて熟すことでできるんですね!そして、完熟させたピーマンは彩りだけでなく、美味しさも増すのだそうです。

緑から黒っぽくなって、赤へ・・・ピーマンがだんだん熟していく様子がわかりますね!

農薬を減らすために

時間をかけて熟すカラーピーマン。きれいなピーマンに仕上がるまでには、数々の困難があります。
その一つが、害虫です。

「害虫なんですが、アザミウマ類といって、ピーマンのへたのところを食べちゃうんですよ、花のときに。それが大きくなると(ピーマンに)傷がついたりするんですね。それを防ぐために、天敵のスワルスキーカブリダニっていうのをここに放してあります。」

スワル・・・・とは、ダニの一種、でしょうか?

「ダニ、はい、天敵なんですね、害虫に対する。」

この天敵がピーマンを傷つける害虫を食べてくれるおかげで、カラーピーマンの品質も良くなったのだそうです。さらに、

「今その天敵のおかげで、農薬(※)はだいぶ減ってますね。天敵が入る前までは薬剤(※)散布がすごくて、しまいにはもう効かなくなって。」

効かなくなるまで農薬(※)を撒く。ピーマンの品質を保つため、そうせざるを得ない時も あったのですね。作る方にとっても、食べる方にとっても、辛い状況でした。
福元さんが使っている、このダニが農薬(「生物農薬」と呼ばれます)として使用できるようになったのはほんの数年前のことです。
次第に、安全性に配慮した取り組み方を生産者が選びやすくなってきているようです。

「自分たちの健康もだし、消費者のみなさんの健康にも、だいぶ配慮されるようになったのかな。と思います。」
と福元さんもおっしゃっていました。

※「農薬」・・・ここでは、「化学合成農薬」(化学合成された農薬)のことを指します。

葉っぱの裏で、ダニが大活躍しています!(この葉っぱにはいませんでしたが・・・)

これだったら食べられる

ところで、「ピーマン」というとどんなイメージを持つでしょうか?

「うちの娘はピーマンが大嫌いだったんですけど。」

と、福元さん。苦くて、子どもの苦手な野菜。福元さんの娘さんにとっても同じだったようです。
でも、カラーピーマンは違いました。

「これ(カラーピーマン)を食べるようになってから何の問題もなく好きになって。ミンチの肉を入れてやると、フライパンで炒めて熱を加えるとまたすごい甘くなってくるので、喜んで食べますね。だからどんどん子どもさんがいるところは食べてもらいたいなーと思うんですね。」

子どもも喜ぶカラーピーマン。最近は女性にも人気があるのだそうです。甘味もあって、サラダに入れてもオシャレですから、うなずけますね!

「美味しいピーマンですから。」

福元さんは自信を持って断言します。

「ピーマン食べない人にはね、これは大きいですよ。ほんとに。これだ ったら食べられる。」

料理に彩りを添えてくれるカラーピーマン。熱を加えるとさらに甘味を増していきます。

色がきれいだから

さて、福元さんはどんな趣味をお持ちなのでしょうか?

「趣味は海へ魚つりに行ったりゴルフに行ったり・・・
というのは、ほとんどないです、はい。それは理想なんですけど、行きたいんですけどね、なかなか時間がなくて。朝も早いし、年中無休ですから。」

相手が作物ですから、今日は休みたいから休む!というわけにはいかず(それはどの仕事でも同じですが・・・)、週休2日、というわけにもいきません。
この地域はちょうど桜の時期を迎える頃ですが、その時期がちょうど忙しく、なかなかお花見もできないのだといいます。

「もう1年中、もう毎ー日ですね。毎日ピーマンと触れ合って。」

そんな生活が続いて、ピーマンが嫌になることはないのでしょうか?

「いや、色がきれいだから。色がこんな感じできれいだからですね。いい品物ができたときは一番嬉しいですね。」

この日収穫したばかりのカラーピーマンを見せてい ただきましたが、きれいに色がまわってツヤツヤ。とても華やかで、「いいものができた!」という喜びが伝わってくるような気がしました。これも、福元さんが毎日毎日向き合った結果ですね。

とれたてのカラーピーマンです。見るだけで元気が出る鮮やかさですね!

野菜を食べて、健康に!

そんな福元さん。なんと、昔は今よりも30キロ近く体重があったそうです。

「健康診断受けたら病気が近くて、『体重落としなさい。』と(言われて)。で、ちょうどピーマン(の栽培)始めたばっかりで、捨てちゃうピーマンがあって、それをご飯食べる前にかじって。体重をまず落としてっちゅうことで、野菜を多く食べて。」

それまでは、お腹がすくとどうしてもご飯を食べてしまう生活だったのだとか。

「好きなもんバカバカいっぱい食うて、飲んで、シメにラーメンでも食って帰りよったんだけど、今そういうこと全然せんもんね。太ってみるとね、なかなか大変なのよ。身体もきつかったし病気も伴ってくるから。ガーっと食べちゃうのは気持ちがいいんだけど、若いうちはいいよ。病気になっちゃったら、自由がなくなるから。病院に通わないかんとか、制限されるから。それは自分は嫌やったから。」

プラス30キロもあった頃の姿はいまや見る影もありま せん。

「ご飯食べる場合、こういう野菜とか、お茶も急須にいっぱい飲む。ご飯は食いたくないよね。だからって食べないっちゅうわけにいかんけど、半分ぐらいに減らして。運動もしないといけないけんね。」

とにかく病気になりたくない一心で、ご飯を食べる前に野菜をいっぱい食べ、ウォーキングなど運動もしたそうです。
「その野菜の中に、カラーピーマンも入れてもらえたら。食べやすいしね。」と、福元さん。

もう若くない方は、気をつけましょう!「ご飯の前に野菜」、中でも「ご飯の前にカラーピーマン」が、おすすめですよ。

「丹精込めて作りました。どんどん食べてください。」と福元さん。ありがとうございました!

福元さんはじめ、生産者のみなさんが丹精込めて作り上げたカラーピーマン。ピーマンが苦手な方も、一度食べたら、また食べたくなること請け合いです。福元さん自慢のカラーピーマン、お店で見かけたら是非一度お手にとってみてください!

このピーマンなら、食べられる。